プロダクトデザイナー深澤直人さんの講義を聴講しました!

プロダクトデザイナー深澤直人さんのセミナーにお誘いいただいて
久々に、デザイン系のレクチャーを受けました!

振り返ってみたとろ・・・
私、2009年に桑沢デザイン研究所で開催された
公開セミナーに参加したことがありまして、
その際に、深澤さんのレクチャーを受けたことがあるんです。

私が憧れていた田中一光さんのレクチャーもあり
質問をさせていただいた記憶があります。
デザインを志した当時の懐かしい気持ちが蘇りました。

冒頭のプラマイゼロの加湿器も
私、使っておりました。
デザインの可能性を見せてくれる
素晴らしいデザイナーさんだと思います。

「意識の中心」はどこにある?

私はグラフィックデザイナーとしてキャリアをスタートしました。
デザインのことしか興味がなかったのですが

次第に、中小企業がデザインを活用するには
どうしたらいいんだろう? と考えるようになり
自然とブランディングに辿り着き
試行錯誤しながら、今日に至ります。

深澤さんのレクチャーでは
プロダクトのデザインをするときのポイントは
「意識の中心」を見つけることだとおっしゃっていました。

どうやら、プロダクトデザインの場合は
「意識の中心」は、身体とモノとの関係の間にあり
考えるというよりは、観察して気づくこと、のようです。

ブランディングの仕事の要は
個人事業主・中小企業の「意識の中心」をみつけること
という点で、共通しています。

企業は社会において
何らかの役割を果たす「機能 = function」的な存在ですから
(ドラッカーの言葉では自らの組織に特有の目的と使命を果たす)

企業がどのような機能を果たすかを
捉えることができれば
おのずと、ふさわしいデザインは
明らかになるのだとおもいます。

ただ、企業は形をもちませんから
観察する対象が過去から、未来へつづく歴史の中にあり

透明な企業のカタチをどうつくるか?
どう、見える化するか考えるとき
その歴史を紐解き、
「言葉」で捉えるということをするのです。

「この言葉しかない!」というところまで
言葉を磨いて企業の機能を定義できると

おのずと、形がみえてきて
深澤さんのおっしゃる通り、デザインした時の
1mmのズレが気になるようにもなります

これを
ゆるい言葉で定義すると
1mmのずれなどどうでもいいような
ありきたりなデザインとなってしまう

そんなふうにも感じます

だから
的確な言葉で表現することは
とても大事なんですね

この辺り
経営者の美意識や
どこまでこだわれるか、といったところが
ブランディングの成否につながります。

1mmにこだわり続けているから
深澤さんはすばらしい業績を
残されているのでしょう

デザイナーはロイヤリティで契約した方がいいというハナシ

ロイヤリティの話がありました。
ヨーロッパでのデザイナーの契約は、すべて売上の○%という
ロイヤリティ契約なのだそうで
日本の企業も、どんどんロイヤリティ契約をすべき、とおっしゃっており
私も、このご意見に、大賛成です。

私が若くてまだデザインの可能性を試したかった頃
伝統工芸品が大好きだったため
上司に頼み込んで、仕事の合間に
江戸切子の伝統工芸士さんと
商品開発をしたことがありました

開発の初期費用は自腹で
なんとしても、回収しなくては!と
営業、販路開拓、なんでもやりました。
(当初はロイヤリティ契約ではありませんでしたが
 デザインの力を信じていたし、商品化してみたかったのです)

やる気のあるデザイナーにとってはロイヤリティ契約は
非常に嬉しいものだと思います。

結果に自信のあるデザイナーしか
引き受けないかもしれませんが・・・

深澤さんの海外での契約は、
すべて売上の○%というロイヤリティ契約なのだそうです。
自信があるから、引き受けられるわけですよね、すごいなぁ

ちなみに、私が携わったプロダクトも
その後、紆余曲折あってロイヤリティ契約をしていただいており
今も細々と販売されています。ありがたいことです!

思考に風穴が空いた!

子育てのため、10年ほど細々と仕事をしてきて
ブランディングというより
マーケティングに埋没しそうな日々でしたが
視線をグッと、上に持ち上げられた、そんな気がしました。

そうか、人生100年時代
まだ、なすべきことがある!(はず)

貴重な機会をいただき、ありがとうございました!

成果を出すものは時間からスタートする!

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「私の観察では、成果をあげる者は仕事からスタートしない。時間からスタートする。計画からもスタートしない。時間が何にとられているかを明らかにすることからスタートする」
「ドラッカー名著集1 経営者の条件」P. F. ドラッカー

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