ブランドストーリー の作り方 7つのポイント

ブランドストーリーとは? その基本概念と作り方を理解しよう

ブランドストーリーとは、単なる企業の歴史や商品説明ではなく、
企業が持つ価値観や理念、ミッションを「物語」で伝えるものです。
顧客やチームメンバーの共感を得て、
長期的に良好な関係を築くための手段として、欠かせない要素となっています。

ブランドアイデンティティと異なる点は、
ブランドストーリーが顧客の心に響く「物語」であることです。

企業の背景や理念、日常のビジネス活動が
顧客にとって、魅力的で「あの会社、いいな!」という
感情を引き起こすものとして伝える役割を果たします。

つまり、ブランドストーリーは、企業が持つ価値観や理念、ミッションといった
抽象的で捉えづらい概念を
ユーザーやチームメンバーに具体的に、イメージの湧きやすい形で
理解してもらう「橋渡し」の役割を果たすのです。

なぜブランドストーリーが重要なのか?

ユーザーは、商品やサービスだけではなく、
企業の姿勢や価値観にも強い関心を持っています。

ブランドアイデンティティを内包する
ブランドストーリーを「物語」として伝えることで、
伝わりやすくなり
企業に対する共感や信頼を生むからです。

また、ブランドストーリーは
競合他社との差別化にも役に立ちます。
同じ製品やサービスを提供している企業の中で、
ストーリーの力によって唯一無二の存在感を放つことができるのです。

ブランドストーリー作成7つのポイント

ブランド・ストーリーの作り方はさまざまな方法がありますが
team gardenでは、7つのポイントを重視し、それぞれを明確にしながら
最終的に「ストーリー」として、まとめます。

1.お客さんは、どんな人? どんな葛藤を持っている?

顧客がどんな人で、どんなことに悩み、葛藤を抱いているのか、ということです。
そもそも、事業はお客様の悩みを解決するためにあるわけですから、ここが明確にする必要があるのです。

2.競合の弱みは何か?

お客様の悩みをすべて競合が解決できてしまうなら・・・自社の出る幕がありません・・・
競合が解決できないこと、競合の弱みを見つけます。

3.自社の強みは何か?

競合が解決できず、自社の強みを活かして解決できることを見つけます。
強みがない・・・ と感じておられる経営者様が多いのですが、しっかり「観る」ということをすると、
実は見つかるものです。重要なのは、先入観を持たずに現実を「観る」ことです。

4.「コンセプト」をみつけよう

ブランド・ストーリーを作る上で非常に重要なのが「コンセプト」です。
例えば、スターバックスは
コンセプトが全体を貫く新しい観点として機能させることで成長しました。

スターバックスのストーリーは下記になりますが
「第三の場所」というコンセプトが機能していることがお分かりになると思います。

ある町にとても疲弊した人がいました。毎日家と職場の往復の繰り返し。ストレスは溜まる一方です。
しかし、都市にはろくに息をつける場所がありません。

そこで、スターバックスは、くつろげる空間をつくることにしました。
ゆったりとしたスペースや、上質なソファ。心地よいBGMやコーヒーの香り。

つまり、家でも職場でもない「第三の場所」。今では忙しい現代人に欠かせない場所となりました。

コンセプトの教科書

5.ミッション(使命)を明確にする

自社の役割を明確にする必要があります。
ドラッカーの重要な5つの問いも「ミッションは何か」が最初の問いです。
自社が社会でどのような役割を果たすのか、それが見つけると、なすべきことがクリアになります。

6.ビジョン(理想の)を思い描く

私たちは仕事をとおして、どのような世界を目指すのか、
その理想の未来(ビジョン)を思い描きましょう。

7.私たちの価値観を明確にする

私たちの価値観、それは、あり方に通じるところがあります。
何を価値観とするのか、それを明確にしておくことが大切です。

ブランドストーリーはどのように活用できる?

ブランドストーリーはウェブサイトやSNS、広告、メールマーケティングなど、
さまざまなチャネルで活用することができます。

たとえば、ブログ記事の最後に、ブランドストーリーを掲載することで
見込み客と出会う、早い段階から、自社の価値観を伝えることができるのです。

また、トップページや「About Us」などのページは、どのサイトでも閲覧率が高いものです。
ここにブランドストーリーを明確に示すことで、
訪問者にすぐにブランドの魅力を伝えることができます。

ブランドストーリーを社員やパートナーと共有することも重要です。
彼らが企業のビジョンや価値観をしっかりと理解し、
顧客との接点において一貫したメッセージを伝えることができれば、
ブランドの信頼性がより高まります。

まとめ:ブランドストーリーで企業の未来を切り拓こう!

ブランドストーリーは、企業が顧客と深いつながりを築き、
長期的に安定した経営をするための強力なツールです。

自社のメンバーが納得できるブランドストーリーを持つことで、
仕事へのやりがいは確実に増します。
また、競合に対する差別化ができ、消費者の信頼を得ることができます。

team garednではブランドストーリーづくりの勉強会なども定期的に行なっています。
ブランドストーリーに興味を持たれましたら、ぜひご参加ください!

「ブランド・ストーリーの作り方」ワークショップ