参考にしたいブランドストーリー事例 「脳が眠る枕」BRAIN SLEEP

小さな会社の参考になるブランディング事例をご紹介します!

電車に乗っていましたら「脳が眠る枕」BRAIN SLEEP という商品広告が
目に飛び込んできました!

え、なにそれ? とついつい、読んでしまっている自分がいました!

それが、こちら。
慌てて写真をとったので、あまりキレイじゃないのですが・・・

私自身、不眠で悩んだことがあるため、「脳が眠る」という言葉に、
非常に興味を持ちました! 

うっかり読まされてしまった(やられたー!)私が
このブランドを構成する7つの要素を
分析しながら紹介してみたいと思います!

ブランドストーリー事例を分析しよう!

お客さんの悩み(○○したいのに、できない)/ 顧客は誰か?

さて、この商品、どんな人が想定して作られているでしょうか?

多くの人が
「ぐっすり眠りたいのに、
 脳が休まらず眠りが浅くてつらい・・・
 疲れが抜けない」という悩みを抱えています。

特に仕事が忙しく、睡眠時間が短くなりがちで
脳が休まらないという問題があります。

その結果、眠りが浅く
次の日に疲労感や集中力の低下を感じる人が増えています。
(私自身も、眠りが浅く、
 起きてしまう時期があったため、よくわかります)

この広告では、そのような悩みを持つ人を
睡眠時間を削って戦う全ての人へ」という言葉で表現しています。

みんな、戦っているんだよね、という、
うっすらとした、共感を感じます!

競合の弱み

さて、競合の弱みは何か、ということについて
考えてみましょう。

通常の枕は、形状や素材の快適さに重点を置いていることが多く、
脳のリラックスに特化したアプローチはあまり見られません。

つまり、競合はお客さんのインサイト(深層心理)に
根ざしたコンセプトを持っていない 
と言えるかもしれません。

私自身、今年(2024年)あるデパートに枕を購入しにいきましたが
そこで印象に残っているのは「大谷選手や有名人が使っている」枕や
高さや素材をカスタマイズできる枕であり

これほど、コンセプトが明確な枕には
出会えませんでした。
(出会いたかったです!)

自社の強み

ブレインスリープピロウのサイトをみますと
スタンフォード式 最高の睡眠」の著者
西野精治氏が創業された会社のようです。

「脳が眠る枕」は、科学的裏付けに基づいて
睡眠時間を削って戦う人を救う
ことができる

ということであり、これが強みです。

ちなみに、この企業のブランドストーリーはこちら


最高の睡眠で、最幸の人生を

仕事・生活の両面で様々なタスクに追われ、忙しく疲れ切った人々であふれる今の日本を変えていく。私達は、良質な睡眠を届けることで、誰もがすこやかに暮らし、自身の能力を発揮できる社会をつくります。

商品の方は、他社が着目していない「脳」にフォーカスすることで、
競合との差別化を実現しています。

ミッション

ミッションは、その商品が果たすべき役割のことです。
ミッションはなにか、とサイトで探してみたところ
明日のパフォーマンスを目覚めさせる」というコピーをみつけました。

「明日のパフォーマンスを全開にする」といった
コピーもあり得るわけですが、

睡眠に関係する商品のため
目覚めさせる」として睡眠と関係する
「目覚め」という言葉を
掛け言葉のように使っているところが素敵です。

ビジョン

ビジョンとは、使命を果たし続けることで実現したい理想の未来のことです。
こちらも、サイトを見ますと・・・

AWAKE YOUR POSSIBILIRTY 
誰もがすこやかに暮らし、自身の能力を発揮できる社会をつくります。

というコピーがありましたので
誰もがすこやかに暮らし、自身の能力を発揮できる社会をつくる
これが、ビジョンですね!

コンセプト(脳が眠る枕)

「脳が眠る枕」は、
脳をリラックスさせることに特化した
お客さんのインサイトに根ざした
革新的なコンセプトだと思います。

多くの寝具が体のサポートを中心にしている中で、
この枕は「脳」の休息を中心に据えており

お客さんからしたら
「そうそう、それが欲しかった!」と言いたくなるような
そんなコンセプトですね!

ネーミング(ブレインスリープ・ピロウ)

「ブレインスリープ・ピロウ(脳が眠る枕)」というネーミングは、
製品のコンセプト、そのもの。

この商品のように、コンセプトが、
そのままネーミングになると、
消費者が一番目にするワードにインパクトを持たせることができるため
非常に強力に印象付けることができます。

特に小さな会社にとって、わかりやすいネーミングは
顧客に選ばれるための強力な武器になります。

事例をもとに、実践してみよう!

「脳が眠る枕」の分析をしてみましたが
いかがでしたか?

サイトを見ながら分析してみましたが
小さな会社でも実践できるブランディングのヒントが
たくさん見つかりました!

なんだか、すこし、面白いな、と思っていただけたら
ぜひ、この事例をもとに、
自社について、あるいはこれから開発する商品について
考えてみていただきたいです!

言葉作りは、実際に商品のプロトタイプをつくるほど
コストがかかりません。

特に小さな会社にとって、わかりやすいネーミングは
顧客に選ばれるための強力な武器になります。

やってみようかな? と思えばすぐに始められますので
ぜひ、実践してみてくださいね!

成果を出すものは時間からスタートする!

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「私の観察では、成果をあげる者は仕事からスタートしない。時間からスタートする。計画からもスタートしない。時間が何にとられているかを明らかにすることからスタートする」
「ドラッカー名著集1 経営者の条件」P. F. ドラッカー

成果を上げる前提は「時間をつくること」にあります。
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