ドラッカーの名言に学び実践しよう! 時間管理編

ドラッカータイムマネジメント

ドラッカーは「時間」のつい書い方についての名言をたくさん残りしています!
成果をあげるための「時間」の使い方にはコツがあるのです。

まずは、ドラッカーが、成果をあげる人について、語っている箇所を
ご紹介しましょう。

成果をあげるには、近頃の意味でのリーダーである必要はない。(中略)私がこれまでの65年間コンサルタントとして出会ったCEO(最高経営責任者)のほとんどが、いわゆるリーダータイプでない人だった。性格、姿勢、価値観、強み、弱みの全てが千差万別だった。(中略)彼らが成果を上げたのは8つのことを習慣化していたからだった。

ドラッカー 経営者の条件 P2

この本を私が読んだのは、15年以上前のことなのですが、
「近頃の意味でのリーダーである必要はない」というくだりに、
なんだか、勇気が湧いてくる・・・そんな気持ちになったことを思い出します。

そうなんです、成果をあげることは「習慣」であり
習得できる、ということを
ドラッカーは伝えてくれていたんですね。

この記事では、普通の人が成果をあげるためのドラッカーの名言を
「時間」という切り口でご紹介したいと思います。

ドラッカーの名言1「時間は資源である」

ドラッカーは「時間は資源である」と言いました。

通常、ビジネス上で、資源というと
「ヒト・モノ・カネ」最近では「情報」もプラスされるかもしれません。

ですが、ドラッカーは、時間こそが、最も希少な資源である、と言います。

なぜなら、時間は他のリソースとは異なり、
代替することができないからです。

付け加えるなら、あなたが持っている時間=あなたの命 だからです。

あなたは、この希少な資源を
適切に使っているでしょうか?

時間は誰もが平等に
1日24時間もっているものです。
この24時間の使い方が、
成果を出せるか否かに直結するのです!

ドラッカーの名言2
「成果をあげるものは・・・時間からスタートする。」

私の観察では、成果をあげる者は仕事からスタートしない
時間からスタートする計画からもスタートしない
時間が何にとられているかを明らかにすることからスタートする

経営者の条件 P46

これは、すこしイメージをしにくいかもしれません
私自身は15年前は、フーン・・・という感じでした。

今は、この部分を読むたびに
15年前の私に、読み直させたい気分になります・笑

さて、あなたは、24時間を
どんなことに使っていますか?

意図していようが、なかろうが…
あなたは毎日、24時間を、何かに費やしています。

何か、新しいことを始める際には
今という現状に、
新しい行動をプラスすることになります。

ただし・・・
24時間という時間は、そのままですから
たとえば、2時間分、
新しいことをするとしたら・・・

なにか、今行っていること2時間分をやめて
新しいことを始めることになる

というわけです。

+2時間することができて、
一日が、
26時間に膨張してくれるのならば
「仕事からスタートする」で構わないのですが

一日は24時間という制約があるということを
うっかり忘れてしまいがち。

ちなみに、これ、私の失敗ポイントで、
24時間の枠に、36時間分のタスクをいれて
こなせない・・・ と本気で思っていました。
笑い話みたいだけど、本当の話です・・・

大切なのは・・・
時間が何にとられているかを明らかにすることからスタートする
ということ。

今やっている重要ではないことを、やめて、
新しいことをする時間を捻出する、というプロセスが
必要になるわけです。

ドラッカー推奨の時間管理 3つのステップ

  1. 時間の記録をつけて現状を把握!
    まず、1日の時間の使い方をすべて記録しましょう。
    これにより、無意識に浪費している時間や
    改善すべきポイントが明確になります。
    記録するためのPDFを配布していますので、ご活用ください。
  2. タスクの断捨離をする
    時間の記録をよく観察して、タスクの断捨離をします。
    一見無駄に感じられるようなことが、メンタルを保つために必要だったり、
    逆に、必要だと思い込んでいたことが、無駄であることもあるので
    タスクの断捨離は、けっこう難しいです。
    ドラッカーは「何をやるかよりも、何をやらないかが大切」とも言っています。
  3. 優先順位を明確にする
    重要なタスクに集中するためには
    「なすべきことはなにか」という問いに立ち返り
    日々の業務の優先順位を設定し、
    それに従って行動することが必要です。
  4. 定期的に時間の使い方を見直す
    時間の使い方は放っておくと、すぐに、無駄な仕事で覆い尽くされます。
    だからこそ、定期的に(例えば、半年ごとに)1-3の手順を繰り返すことが重要です。

ドラッカーを実践しよう!

時間の記録をとり、その結果を毎月見ていかなければならない。
最低でも年2回ほど、3、4週間記録をとる必要がある。
記録を見て、日々のスケジュールを調整し、組み替えていかなければならない。

しかし半年も経てば、再び仕事に流されて、些事に時間を浪費させられていることを知る。

経営者の条件 P58

team gardenでは、1ヶ月に2週間、時間管理を見直すための「日報習慣化ブートキャンプ」を実施しています。
どなたでも参加いただけます。ご自身が見直すタイミングで、ご都合に合わせて、ご利用ください!
ドラッカーの時間管理方法を実践する際に役立つPDFを配布していますので、合わせてご活用ください。

成果を出すものは時間からスタートする!

PDFダウンロード
「私の観察では、成果をあげる者は仕事からスタートしない。時間からスタートする。計画からもスタートしない。時間が何にとられているかを明らかにすることからスタートする」
「ドラッカー名著集1 経営者の条件」P. F. ドラッカー

成果を上げる前提は「時間をつくること」にあります。
ジャーナリング・日報で「時間」をつくるところから始めませんか?