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だるまさん、お客さんについて考える。-だるまさんBLOG第7回

2017年02月03日

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前回のお話・・・だるまさん、自分の強みを探しだす。だるまさんBLOG第6回

 

 

 

前回のワークショップが終わってから
だるまさんは、お客さんが自分の看板屋さんに何を求めているのか、
真剣に考えていました。

・・・たくさんの会社を繁盛させる看板屋さん・・・
・・・みんなが大好きなことが、仕事にできる暮らし・・・

考えているとワクワクしてきて、
もっとたくさんのお客さんを喜ばせたくなってきます。

「そういえば、隣り町でもぼくに看板を頼みたい人がいるって聞いたなあ。」

だるまさんは、隣り町の八百屋のおじさんに頼んで、
商店街にポスターを貼らせてもらうことにしました。

 

数日が経ち、ぽつり、ぽつりと新しい仕事の依頼があった、だるまさん。
その効果に、本当に喜びました。

でも、3日が経ち、1週間が経ち、徐々におかしいぞと思い始めました。

仕事の依頼はあるものの、何故かこれまでのお客さんと違った依頼ばかりだったのです。
結婚式場、宝石屋さん、おしゃれなレストラン・・・

これまで引き受けたことのないお店や会社です。
自信が無い、と断ってしまったものもありました。

せっかく新しいお客さんが来てくれたのに、なんて残念なことをしてしまったのだろう。
だるまさんは、少ししょんぼりしながら、第4回のワークショップに望みました。

——-
nitadori
『おはよう、だるまさん。今日は少し・・・元気が無いみたいね?』

みなさんに良い結果が報告できると思っていただるまさん。
残念に思いながらも、最近のことを相談しました。

『なるほど、素晴らしいチャレンジね!
何故今までのお客さんと違うお客さんからアプローチがあったか、わかるかしら?』

「ポスターを貼った場所かなぁ?」

自信作だったポスターの、図案を見せただるまさん。
得意な絵で水彩風の無数の青い花を描いた、とてもシンプルなものでした。
《あなたのお店を、輝かせます》
《だるまの看板屋さん ○○○-○○○》

とても自信のあるデザインです。
『キレイな絵!とても良いわね!
あら? ・・・もしかしたら、このポスターを好むお客さんと、
だるまさんがお客さんにしたい人が違っている可能性があるわね。』

「え!? 得意な絵を入れているし、何故だろう。
それにこれまでは、そういうことを考えなくても、仕事ができてきたのに・・・?」

koseki

『ちょうど今日は、お客さんについて勉強する回なの。
これまでのお客さんのことを、書き出してみると良くわかると思うわよ!』

そう言うと、「セグメンテーション」「ペルソナ」と書いてある紙を見せてくれました。

『どんな人がだるまさんの看板のお客さんになってくれるか、
これからファンになってくれるかを考えてみたことはある?
小さな会社は、たくさんの人相手に商売をすることができないけれど、
少ない人数でも、根強いファンをつくっていけば
継続して事業を続けることができるの。
・・・だるまさんのお客さんは、どんな方がいるのかしら?』

 

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「ぼくの看板屋は、お師匠さんからお客さんを紹介されて、
軌道に乗ってきたんだけれど、
今では直接依頼してくれるお店も、お客さんになっているんです。」

セグメンテーションとは、年齢、収入、家族、住まい、ライフスタイルなどの
ニーズや属性ごとに分け、未来のお客さんになってくれるニーズが
何処にあるかを探ることができるものなのだとか。
相談しながら、お客さんのセグメント分けをすると、思った通り、
お店の経営者が多く、だるまの里に店を出しているか住んでいる人、ばかりでした。

sano

『なるほど。お客さんは自営業の人なんだね。しかも口コミでお客さんが
増えたとは素晴らしいね。
きっと、これまでのお客さんは、だるまさんに看板を頼むとどんなものが
出来上がるか知っていたから、改めてPRする必要が無かったんだね。』

・・・確かに、とだるまさんは思いました。
この前のポスターのように、新しい土地にお客さんを求めて、
広告を出したことが無かったのですから!!

『きっと隣の町では、だるまさんのこれまでの仕事が知られていないんだ。
それに、あのポスター、とても良く出来ているけれど、
だるまさんの仕事を表現するのに合っていないのかもれないよ。』

「ええっ!!」
色々な思いを込めて、描いた青い花でした。
だるまさんは、ショックを隠せません。

『だるまさんのお客さんは、今まではどんな人だったんだろう。
お客さんに合う広告やサービスを提供するためにも、
先ほどのセグメンテーションでお客さんを絞り込んで、
ターゲットとなるお客さんの人物像のイメージ(ペルソナ)を捉えるとわかりやすいんだ。』

 

受け取ったペルソナの紙には、日々のスケジュール、
好きなこと、趣味、口癖、など細かく記入する部分がありました。

「お花屋のお母さんは、甘いものに目がない。
朝は市場に行くから早起き。
お魚屋さんは、目利きでたくさんの寿司屋や旅館に魚を卸している。
おじさんはお酒が好き・・・。」

 

何人かのお客さんを書き出してみて、だるまさんは閃きました。
今までのお客さんのお店は、昔ながらの店構えで
温かみのある雰囲気。だるまさんの看板がお店にピッタリです。

しかし、ポスターを見て新しくやって来たお客さんは、
都会的なイメージのものを求めていたり、
スタイリッシュな店だったりと、
自分がこれまで制作してきた看板とは、
程遠いものを望んでいるように感じられたのです。

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「そうか!! ぼくの作っていたあのポスターは、
こういったお客さんが好きなものだったんだね!」

 

sano

『正解!! よく自分で気がついたね。
自分のお客さんに合った広告を出すこと、
お客さんの満足度を上げるためにも、
顧客がどういう人かを知っておくのはとても大事なことなんだ。
今の知識は、看板屋さんの仕事にも使えるから、
覚えておいて損はないと思うよ!』
「まだまだ知らないことがたくさんあるんだなぁ。」

だるまさんはまた1つ、成長した気分でした。
相談できる場所があることに、ほっとしながら夕焼け空を見上げたのでした。

 

次回のお話・・・だるまさん、自分の仕事を見つめ直す。-だるまさんBLOG第8回

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だるまさん、自分の強みを探しだす。-だるまさんBLOG第6回

2017年01月03日

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前回のお話・・・だるまさん、これまでの自分を思い出す。だるまさんBLOG第5回

 

 

今日は、3回めのワークショップの日。

あれから2週間が過ぎて、
だるまさんはもう、ピカピカな姿の自分が普通になっていました。

 

—–

この日で講師のみんなに会うのも3度目。
ワークショップでは仕事や生活での出来事を話すことが恒例になっていました。

koseki

 

『だるまさん。このワークショップを受け始めてから、何か変化はあったかな?』

 

このワークショップを受けるようになってから、だるまさんはこれからの自分の夢のこと、
仕事の目標のことを、ウキウキしながら思い描けるようになっていました。

これまでも夢や希望はあったけれど、いつの間にかうやむやになっていたのが嘘のようです。

ワークショップで定期的にだるまさん自身の夢や未来を話していると、
なんだか本当に叶うような気がしてくるから不思議です。

 

また、仕事では、面白い変化があったのでした。

だるまさんは以前引き受け、心残りに終わった看板の仕事を、
ずっと気がかりに思っていました。

しかし、ワークショップでブランドの理念やブランディングの知識を得て、
次の仕事はもっと良い物ができるのに…、と考えていると、
偶然にも、再度依頼があったのです!

 

だるまさんの、その不思議な出来事を聞いた講師のみんなは、
『それは良かった!』とそれぞれにうなずきました。

sano

 

『それは面白い偶然だね!いや、必然かな?きっとだるまさんが、
連絡しなくちゃ、って考えている気持ちが相手に伝わったのかもしれないし、
引き寄せているみたいだ。世の中には不思議な事があるんだよね。』

koseki

 

『だるまさん。唐突だけれど、今日、黄色い車を見たかしら?』

「えっ!? 覚えていないから、見ていない・・・かな?」

『そうだよね。黄色い車ってあまり見かけなそうだけれど、
黄色い車だけでなく、意識していないものは、気が付かないものなの。
いま目の前を走っても、もしかしたら覚えていないかもしれない。
でも、今、黄色い車を意識した。
するとどうなるか・・・?今日の帰り道には、きっと面白いことがあるわよ。』

nitadori

『そうそう。不思議な話なんだけれど、私たちは「何を意識しているか」で
見えるものが違うと言われているの。
その結果、盲点ができてしまうんだけれど、自分の夢(ゴール)を決めて、
そのイメージを体感すると、自分の進みたい道、夢が叶えるのに必要なものが
見えてくるのよ。今の、だるまさんみたいにね!』

 

夢を叶えるために、必要なものが自然と見えてくる・・・!
なんだか、面白い話です。

実は、同じように夢を追う仲間に「偶然」出会うなど、
すでに面白い出来事が続いていた、だるまさん。
上手く言葉にできない素敵なことが、起こっているようです。

koseki

『さぁ、右脳系のお話も楽しいですが、ここからはビジネスに関する
ワークに入って行きましょう。今日は、3C分析です。』

『3CというのはCustomer=市場、competitor=競合、company=自社の
頭文字。自社とお客さん、競合を分析して、だるまさんがこれから、
どんな強みを発揮して仕事を成功させていけば良いかを探るプロセスなの。
だるまさん、自分が思う看板屋さんの強み、弱みはどんなことだと思う?』

「自分ではなかなか・・・。真面目に仕事をしているから、とか?」

『前のワークでわかったように、だるまさんの看板屋さんがある地域には、
他にも同じような仕事を生業にしているお店があるのよね。
きっと、だるまさんに看板を頼みたいと思ってくれている理由が
あるはずなんだけれど・・・。』

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「なるほど!
ぼくは看板を依頼されるときにはお客さんのイメージに合わせて、
その場で仕上がりのイメージを描いて見せながら打ち合わせするんです。
こんな感じにも出来ますよって。これ、強みになるのかな?」

sano

 

『求めているものを言葉で説明するのはなかなか難しいことだろうし、
お客さんは助かるだろうね!それに、だるまさんは絵を描くことが好きだと、
この前にも言っていたね。
同じ地域の看板屋さんにも、絵を売りにしている店は無さそうだし・・・
だるまさんは絵をKSFにしたほうが良さそうだね。』

「KSFってなんですか・・・?」

『Key Success Factor、略してKSFは、事業を成功させるために
必要な、条件のことだよ。
事業を成功させるためには、競合企業やお客さんなどの外部環境と、
自社とを分析して、どう事業を成功させていくかを考えるんだ。』

3C_KSF

『だるまさんの強みが競合と比較して何処にあるか。
お客さんは、だるまさんの看板屋さんにどんな価値を求めているか。
どんな業界でもお客さんは、安さを求めることが多いけれど、
小さな会社は価格競争で大企業に太刀打ちできないよね。
そこで、お客さんがだるまさんの看板屋さんに何を求めているか=KSFを
探ることが、事業成功の近道になるんだよ。』

3C分析だるま

KSFの欄にはしっかり、絵が得意なことを、記入しました。
初めて知る3C分析、アドバイスを受けながら自分の会社の周囲を
考えてみると、それほど難しいことではありません。
『やはり、だるまさんの仕事には、絵がキーワードになってきそうだなぁ。』

そう話すサノさんの言葉に、なんだか嬉しくなってきただるまさん。
自分の大好きなことが仕事に生かせること、恥ずかしい気持ちとやる気と、
嬉しい気持ちが混ざり合います。

 

その日の夕方、ワークショップからだるまの里に帰る途中に、
だるまさんは黄色い車に何度も出会いました。
電車の中で見る景色や、だるまの里に着いたとき。街にあった看板の中にも・・・!!

「本当だったんだ・・・!!」

だるまさんは、いつもより顔を赤らめて、帰り道を急ぎました。

 

 

次回・・・だるまさん、お客さんについて考える。だるまさんBLOG第7回

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だるまさん、これまでの自分を思い出す。-だるまさんBLOG第5回

2016年12月03日

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前回のお話・・・だるまさん、自分のゴールを考える。だるまさんBLOG第4回

 

2回めのワークショップの日。
街を歩くだるまさんは、いつもより、ピカピカしていました。

何故かって? だるまさんが考えるゴールの世界・・・
「みんなが大好きな仕事で成功している社会」では、
今よりも「ピカピカなだるま」が活躍している姿が、思い浮かんだからです。

身だしなみを整えるとき、「こんなに格好をつけて良いのかな?」
と恥ずかしい気持ちもしました。
でも、この姿をしていると、胸を張って歩きたい気持ちにもなります。

sano
『夢を叶えるためには、すでに叶ったように行動すると良いと
たくさんの書籍などで言われているよね。
今日のだるまさんは、少しだけゴールに近づいているんだよ。』

nitadori
『夢や目標、ゴールが無いと、将来どうなりたいか、わからないままなのよね。
どう進みたいかが、わかるようになると、毎日がスゴク変わるのよ。』

 

目標が決まると、看板だけを一生懸命頑張って作っていた頃よりも
未来のことを考えられるようになった気がしました。
それに、何故か、夢を持つ仲間に出会えるようにもなったのです。
少し、不思議な感じです。

koseki

 

『さて、今日は、ブランドの内側を確認するところから始めましょう!
少し恥ずかしいかもしれないけれど・・・、
だるまさんが産まれてから今までのこと、全部語ってもらいましょう。』

「ええっ!?」

だるまさんは、じんわり汗をかきました。
今まで、誰かに自分のことを詳しく話す機会がなかったからです。
でも、えい!という気持ちで、みんなに話すことにしました。

・仕事やしつけに厳しいお父さんと、お料理が好きでやさしいお母さん、3つ下の妹がいること。
・本を読むのが好きで、図書館に良く通っていたこと。
・野球のチームに入っていたこと。あまり強くなかったけれど、練習が楽しかったこと。
・良いお兄ちゃんね、と言われていたけれど、本当はたまに妹とケンカをしていたこと…

 

『看板屋さんになったきっかけは?もしかして、絵を描くのも好きなんじゃない?』

「あ!そうです。小さなころから絵を描くのが大好きで、家族や先生によく褒められていたんだった!」

絵を描いていて一番嬉しかったのは、大きな賞状をもらったことでした。
家族や友達、近所の人がみんな「スゴイ!」と褒めてくれました。
「絵を描く仕事に就いたほうが良いよ」と、言ってくれる人もいました。
でもそのことは、仕事を初めてからずっと忘れていたのでした。

「あれ?すっかり忘れていた!自分のことなのに!!」

『話すことで、自分のことを知る場合もたくさんあるの。
だるまさんは、絵が得意なのね。仕事でつくる看板には、得意の絵を描いたものもあるの?』

「そういえば、無いんです!いままで、何故思いつかなかったんだろう・・・。」

nitadori
『そうね!このワークではそう思ってもらえることも多いの。
これまでのことを見つめ直してみると、自分自身では気が付かなかった新しい発見があるのよね。

そして、今日のワークショップは、過去の自分を振り返ると同時に、
仕事上の競合や目標となる会社のことも洗い出します。
バリューチェーンという、会社の活動をまとめた表に
仕事のライバルとなるような会社や、目標となる人のことを書き出しましょう!』
koseki
『会社の活動は大きく2つに分けられます。
何かを製造したり、売るのは直接収入に繋がるから「主活動」、
それ以外のお給料を計算するなどの労務や、経理などの活動を「支援活動」と言うの。
今回は、だるまさんの仕事上のライバルになりそうな会社や、
同じ仕事をしている会社のことを調べてこの表に当てはめてゆく作業をしましょう!!』

バリューチェーンの表を埋める作業に、だるまさんが選んだのは以下の会社でした。
・だるまさんのお師匠さんが営む、看板のお店のこと。
・だるまさんにとって雲の上の存在の、大きな広告の会社のこと。
・だるまさんの住む隣町にある、看板屋さんのこと。

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お師匠さんのお店のこと、隣町の看板屋さんについても、じっくり分析することはもちろん、
どんなふうに商売しているかを考えたことがありませんでした。
でお師匠さんの店のことを書き出してみると、思った以上に知っていることがあったことに驚きました。

 

『今回はこれまでの人生で得た経験や得意分野、同業者のバリューチェーンを調べる作業でしたね。
今日のワークショップはどうだったかな?』

「自分の好きなこと、当たり前のように覚えていると思っていたのだけれど、
忘れてしまっていてびっくりです!同じ業種の会社のことを調べる機会も今まで、無かったなぁ。」

nitadori

 

『だるまさんのように、手に職があって仕事を行っている人は、独り立ちと創業期が同じ人も多いから、
自分のブランドや市場分析などじっくり考えるきっかけが無いままの人も多いの。
クリエイティブ系の職種…、デザイナーさんやカメラマンさん、
編集職やものづくり系の職人さんも、そうかもしれないわね。』

なんだかとても腑に落ちます。
独立したときには、もうお客さんがついてくれていたので、
お客さんに喜んでもらうことを考えてばかりいました。
周囲の会社、自分のこと・・・、知らなかったことがたくさんあるのだと、わかりました。。

ワークショップが終わった後も、だるまさんは来るときと同じく
いつもより少しピカピカして、背筋をピンと伸ばし、家路を急ぎました。

 

 

次回のお話・・・だるまさん、自分の強みを探し出す。 -だるまさんBLOG第6回

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だるまさん、自分のゴールを考える。-だるまさんBLOG第4回

2016年11月03日

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前回のお話・・・だるまさん、ブランディングに出会う。だるまさんBLOG第3回

 

今日はいよいよ、ブランディングワークショップの日です。

ワークショップ会場に着くと、講師陣が出迎えてくれました。
『だるまさん、ようこそteam gardenへ!!』

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どうやらteam gardenのワークショップではニタドリさんだけでなく、

色んな分野の専門家が関わって、これからの会社のことや自分の未来のことに
相談に乗ってもらえるようです。

—–

ワークショップは、ブランディングのことを全く知らない人でもわかるように
『ブランディングってどんなもの?』ということから始まりました。

 

koseki
『だるまさん、唐突だけれど、
提供する商品やサービスを買ってくれるお客さんは
どんなことにお金を払っていると思う?』
りんごの絵を指して、コセキさんは問います。

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「りんごが食べたいときに、みんなが考えること・・・。
あっ!りんごを買う人は、甘くて美味しいものが良いよね。
値段が安いものを選ぶ人もいるかなぁ。」

『そうそう。そんな感じでもっと他の理由も考えられる?
お客さんはりんごに、どんな価値を求めているのか。』

「誰かにあげるなら、キレイなカゴや箱に入っているものが良いな・・・。」

『そうね!りんごを例にしてもこんなにたくさんの価値があって、
それぞれのお客さんが求めるものが違うの。』

sano
『例えばね、ある有機栽培のりんご農家がいる。その農家が生産するりんごは
育て方にこだわっているけれど、見た目がちょっと悪いんだ。
でも、健康に気を使う人にはとても人気がある。
それに、他の国のappleは、実は日本で普通に売っているりんごのように
生で食べるのでなくて、お菓子などに調理して使うものなんだ。
りんごは英語でappleだけど、すでに同義語ではなくなってきていて、
ヨーロッパや中国では「りんご」という名称で高級なフルーツとして、販売している場所もあるんだよ。』

「え!そうなの!?」

『住んでいる場所やそれを買う理由で、お客さんが求めている価値はそれぞれあるけれど、
ブランドというのはお客様の頭のなかにある商品や会社のイメージのこと。
言葉を返せば、会社や商品が、お客様にどう思われたいか、ということなんだ。』

 

nitadori
『そこで必要なのがブランドをつくる、ブランディング。
りんごを売るとき、味が違ったり、大きさや品質にばらつきがあると、
1つのブランドとして売りにくいので、どうしても低価格になるの。
お客さんの共感を得てファンになってもらうためにも、
商品の統一されたブランドイメージが必要なのよ。
そして! それと同時に、継続して事業を続けたいはずよね。
そのために目指す理念、ゴールを決めて、それに従い事業を進めるの。』

『優れたビジネスには素晴らしい理念があるというわ!』
そう言うと、資料を見せてくれました。
【ブランド理念】
コカ・コーラ  幸せな時間をつくり出す
グーグル  あらゆる好奇心を瞬時に満たす
ベンツ  人生における成功の象徴になる
アマゾン  選択と検索、発見の自由を生み出す


(参考文献:本当のブランド理念について語ろう
「志の高さ」を成長に変えたトップ企業50)

どれも有名な会社です。けれど理念までは知りませんでした。
でも「ああ、あの会社はそんな感じ!」と思える理念です。
知ると、なんとなく応援したい気持ちにもなります。

 

koseki
『ではさっそく、だるまさんの目指す世界、ゴールを探してみましょう!
「もし〇〇だったら、世界がもっと良くなるのに」という質問があるの。
だるまさんは、〇〇の部分にどんな言葉が入るかな?』

「ぼくは看板屋さんの仕事が大好きだから、看板でたくさんの会社を助けたいんです。
でも、自分のやりたい仕事ができない人もいるから、みんなも自分の好きな仕事ができると良いなぁ。」

『良いわね!では、だるまさん。その夢が実現したら、だるまさんはどうなっていると思う?』

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だるまさんは目を閉じて、うむむ、と考えました。
みんなが、好きな仕事で成功している社会。だるまさんの看板が、みんなの仕事を助けています。
毎日がキラキラ輝いていて、家族も友達も笑っています。
そして何より、だるまさん自身も楽しく仕事をしているのです。

だるまさんの話を聞いたみんなも、『それは良いね!』『じゃあ看板屋さんのほかにも、
仕事の幅を広げているのかな?』などと、感想を言い合いながら喜んでくれました。

『これからワークショップでだるまさんの仕事を色々な角度から洗い出すのだけれど、
今話してくれたのは人生のゴールを探すアプローチなの。
人生のゴールは、仕事の理念を決めるときのヒントになるのよ。』

『さあ、本日のワークショップはここまで!次回のワークショップでは、
ゴールの世界で、だるまさんがしていると思う格好 で来てね!』

だるまさんはちょっとだけ、戸惑いました。
でも、何故だかとてもワクワクしていました。

 

 

次回のお話・・・だるまさん、これまでの自分を思い出す。-だるまさんBLOG第5回

 

 

ワークショップについての補足:
①実際のワークショップは、コーチングとブランドコンサルタントがミックスされたワークショップです。
1-5年後までのビジョンやミッションなど、深く掘り下げて行います。

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だるまさん、ブランディングに出会う。-だるまさんBLOG第3回

2016年10月03日

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前回のお話・・・だるまさん、東京へ行く。だるまさんBLOG第2回

 

 

nitadori

『相手が求めている制作物がどういったものかわからない場合、
もちろん話を聞いたり、紹介したいものの情報を得たり、こちらも頑張るけれど、
そういう時、頼む立場の人も、どんなものを自分が求めているのか、わかっていない場合があるの。
そんななか作ったロゴは、
やっぱり不完全なもののような気がして嫌だったんだけれど、だるまさんはどうかな?』

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「ボクもそうなんです。出来る限り頑張るけれど、どうやったら、正解に近づけるのか・・・。」

 

『表現したいブランドや会社などのコンセプトが決まっているか調べるときには、
このチェックシートを使うとわかりやすいの。
team gardenというWEBサイトのQ&Aから無料でダウンロードできる資料に入っているものなんだけれど・・・』

ニタドリさんが見せてくれた、ブランドチェックシートにはこう記してありました。
【ブランドアイデンティティ】
□理念が説明できる
□ミッションが説明できる
□ブランドプロミスがある
□顧客像が明確である
・・・

 

『ブランド・アイデンティティというのは、ブランドが打ち出したいコンセプトのこと。
お客さんにどう思ってほしいか、欲しいと思ってもらえるか、ということも重要なんだけれど、
そういった商品や事業をつくる場合には、まず自分のこと、自社のことを知らなくてはならないの。』

 

だるまさんはブランド・アイデンティティの項目をじっくりと読みました。
今まで、看板を作っていて、悩んだもののことを考えると、
依頼するお客さんの希望が、はっきりとわからなかったことが多かったのです。

でも同時に、もうひとつのことに、気が付きました。
だるまさん自身も、看板屋さんを仕事にしているけれど、
自分の理念や顧客層も、わからなかったのです。

 

『そうそう。とても良いことに、気がついたわね。
実は、個人事業主など小さな会社の経営者もちろん、
だるまさんのように、みんなのブランドを表現する人、例えばデザイナーなども
このブランドアイデンティティをどうつくるか知っておいたほうが良いの。
ブランディングの概念を知ることに繋がるから、とても重要なんだよ。』

 

聞けば、自分のブランドアイデンティティの種をみつけて、そだてるワークショップがあるようです。
だるまの里からはちょっと遠いし、満員電車は嫌だけど、
ブランドのことががわかれば、看板屋さんの仕事の悩みが解決するかもしれません。
だるまの里のみんなに、もっと良い看板をつくってあげたいのです。

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だるまさんは、うむむ、と考えて、
「ニタドリさん、ボクにブランディングを教えてください!」
とお願いをしました。

だるまさんは、ブランドリさんが顧問をつとめるteam gardenの
「ブランディングワークショップ アイデンティティきめる編」
に通うことになったのです。

 

次回のお話・・・だるまさん、自分のゴールを考える。だるまさんBLOG第4回

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