BLOG

だるまさん、お客さんについて考える。-だるまさんBLOG第7回

2017年02月03日

daruma_san_0911

前回のお話・・・だるまさん、自分の強みを探しだす。だるまさんBLOG第6回

 

 

 

前回のワークショップが終わってから
だるまさんは、お客さんが自分の看板屋さんに何を求めているのか、
真剣に考えていました。

・・・たくさんの会社を繁盛させる看板屋さん・・・
・・・みんなが大好きなことが、仕事にできる暮らし・・・

考えているとワクワクしてきて、
もっとたくさんのお客さんを喜ばせたくなってきます。

「そういえば、隣り町でもぼくに看板を頼みたい人がいるって聞いたなあ。」

だるまさんは、隣り町の八百屋のおじさんに頼んで、
商店街にポスターを貼らせてもらうことにしました。

 

数日が経ち、ぽつり、ぽつりと新しい仕事の依頼があった、だるまさん。
その効果に、本当に喜びました。

でも、3日が経ち、1週間が経ち、徐々におかしいぞと思い始めました。

仕事の依頼はあるものの、何故かこれまでのお客さんと違った依頼ばかりだったのです。
結婚式場、宝石屋さん、おしゃれなレストラン・・・

これまで引き受けたことのないお店や会社です。
自信が無い、と断ってしまったものもありました。

せっかく新しいお客さんが来てくれたのに、なんて残念なことをしてしまったのだろう。
だるまさんは、少ししょんぼりしながら、第4回のワークショップに望みました。

——-
nitadori
『おはよう、だるまさん。今日は少し・・・元気が無いみたいね?』

みなさんに良い結果が報告できると思っていただるまさん。
残念に思いながらも、最近のことを相談しました。

『なるほど、素晴らしいチャレンジね!
何故今までのお客さんと違うお客さんからアプローチがあったか、わかるかしら?』

「ポスターを貼った場所かなぁ?」

自信作だったポスターの、図案を見せただるまさん。
得意な絵で水彩風の無数の青い花を描いた、とてもシンプルなものでした。
《あなたのお店を、輝かせます》
《だるまの看板屋さん ○○○-○○○》

とても自信のあるデザインです。
『キレイな絵!とても良いわね!
あら? ・・・もしかしたら、このポスターを好むお客さんと、
だるまさんがお客さんにしたい人が違っている可能性があるわね。』

「え!? 得意な絵を入れているし、何故だろう。
それにこれまでは、そういうことを考えなくても、仕事ができてきたのに・・・?」

koseki

『ちょうど今日は、お客さんについて勉強する回なの。
これまでのお客さんのことを、書き出してみると良くわかると思うわよ!』

そう言うと、「セグメンテーション」「ペルソナ」と書いてある紙を見せてくれました。

『どんな人がだるまさんの看板のお客さんになってくれるか、
これからファンになってくれるかを考えてみたことはある?
小さな会社は、たくさんの人相手に商売をすることができないけれど、
少ない人数でも、根強いファンをつくっていけば
継続して事業を続けることができるの。
・・・だるまさんのお客さんは、どんな方がいるのかしら?』

 

daruma_san_color._サムネイルjpg

「ぼくの看板屋は、お師匠さんからお客さんを紹介されて、
軌道に乗ってきたんだけれど、
今では直接依頼してくれるお店も、お客さんになっているんです。」

セグメンテーションとは、年齢、収入、家族、住まい、ライフスタイルなどの
ニーズや属性ごとに分け、未来のお客さんになってくれるニーズが
何処にあるかを探ることができるものなのだとか。
相談しながら、お客さんのセグメント分けをすると、思った通り、
お店の経営者が多く、だるまの里に店を出しているか住んでいる人、ばかりでした。

sano

『なるほど。お客さんは自営業の人なんだね。しかも口コミでお客さんが
増えたとは素晴らしいね。
きっと、これまでのお客さんは、だるまさんに看板を頼むとどんなものが
出来上がるか知っていたから、改めてPRする必要が無かったんだね。』

・・・確かに、とだるまさんは思いました。
この前のポスターのように、新しい土地にお客さんを求めて、
広告を出したことが無かったのですから!!

『きっと隣の町では、だるまさんのこれまでの仕事が知られていないんだ。
それに、あのポスター、とても良く出来ているけれど、
だるまさんの仕事を表現するのに合っていないのかもれないよ。』

「ええっ!!」
色々な思いを込めて、描いた青い花でした。
だるまさんは、ショックを隠せません。

『だるまさんのお客さんは、今まではどんな人だったんだろう。
お客さんに合う広告やサービスを提供するためにも、
先ほどのセグメンテーションでお客さんを絞り込んで、
ターゲットとなるお客さんの人物像のイメージ(ペルソナ)を捉えるとわかりやすいんだ。』

 

受け取ったペルソナの紙には、日々のスケジュール、
好きなこと、趣味、口癖、など細かく記入する部分がありました。

「お花屋のお母さんは、甘いものに目がない。
朝は市場に行くから早起き。
お魚屋さんは、目利きでたくさんの寿司屋や旅館に魚を卸している。
おじさんはお酒が好き・・・。」

 

何人かのお客さんを書き出してみて、だるまさんは閃きました。
今までのお客さんのお店は、昔ながらの店構えで
温かみのある雰囲気。だるまさんの看板がお店にピッタリです。

しかし、ポスターを見て新しくやって来たお客さんは、
都会的なイメージのものを求めていたり、
スタイリッシュな店だったりと、
自分がこれまで制作してきた看板とは、
程遠いものを望んでいるように感じられたのです。

daruma_san_color._サムネイルjpg

「そうか!! ぼくの作っていたあのポスターは、
こういったお客さんが好きなものだったんだね!」

 

sano

『正解!! よく自分で気がついたね。
自分のお客さんに合った広告を出すこと、
お客さんの満足度を上げるためにも、
顧客がどういう人かを知っておくのはとても大事なことなんだ。
今の知識は、看板屋さんの仕事にも使えるから、
覚えておいて損はないと思うよ!』
「まだまだ知らないことがたくさんあるんだなぁ。」

だるまさんはまた1つ、成長した気分でした。
相談できる場所があることに、ほっとしながら夕焼け空を見上げたのでした。

 

次回のお話・・・だるまさん、自分の仕事を見つめ直す。-だるまさんBLOG第8回

team garden
team garden メールマガジン